動物取扱業解説〔COMMENTARY OF ANIMAL HANDLING BUSINESS〕


動物愛護行政
動物取扱業の規制
第一種動物取扱業と第二種動物取扱業
動物取扱責任者に選任されうる資格
動物取扱責任者に選任されうる資格2
動物取扱責任者選任要件の規制強化

本著作物をご覧いただくにあたって


本著作物中に意見にわたるものがあれば、執筆者個人の見解であり、国・関係機関の公式見解を示すものではありません。あらかじめお含みおきください。


 なお、筆者は、アーバンひだまり〔第一種動物取扱業〔保管〕15東京都保第004893号〕の代表・動物取扱責任者を務めておりました(2015-2020)。

 「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)は、1973(昭和48)年に議員立法で制定された法律です。1999(平成11)年、2005(平成17)年、2012(平成24)年、2019(令和元)年に議員立法による主たる法改正が行われています。法律の目的は、動物の愛護と動物の適切な管理(危害や迷惑の防止等)に大別できます。対象動物は、家庭動物、展示動物、産業動物(畜産動物)、実験動物等の人の飼養に係る動物になります。


1973(昭和48)年9月
議員立法により「動物の保護及び管理に関する法律」※制定
※1999年12月に「動物の保護及び管理に関する法律」が改正される以前は、同法は「動管法」と呼ばれておりました。

1999(平成11)年12月
「動物の愛護及び管理に関する法律」に名称変更※
(動物取扱業の規制、飼い主責任の徹底、虐待や遺棄に関わる罰則の適用動物の拡大、罰則の強化など大幅に改正)
※これにより、同法は「動物愛護法」又は「動物愛護管理法」と呼ばれるようになりました。

2000(平成12)年12月1日
「動物の愛護及び管理に関する法律」施行

2005(平成17)年6月
「動物愛護管理法の一部を改正する法律」(法律第68号)公布
(動物取扱業の規制強化、特定動物の飼育規制の一律化、実験動物への配慮、罰則の強化など)

2006(平成18)年6月1日
「動物愛護管理法の一部を改正する法律」施行

2012(平成24)年9月
「動物愛護管理法の一部を改正する法律」(法律第79号)公布
(動物取扱業の適正化、終生飼養の明文化、罰則の強化など)

2013(平成25)年9月1日
「動物愛護管理法の一部を改正する法律」施行

2019(令和元)年6月19日
「動物愛護管理法等の一部を改正する法律」(法律第39号)公布
(責務規定の明確化、第一種動物取扱業の適正化、罰則の強化、特定動物の規制強化、マイクロチップの装着など)

2020(令和2)年6月1日
「動物愛護管理法の一部を改正する法律」施行


 また、動物愛護管理法とは別に愛玩動物看護師法が、2019(令和元)年6月21日に制定されました。


2019(令和元)年6月21日
「愛玩動物看護師法」成立
 
2019(令和元)年6月28日
「愛玩動物看護師法」公布
 
2019(令和元)年12月1日
愛玩動物看護師法の一部施行
 
2020(令和2)年2月27日
指定試験機関として一般財団法人動物看護師統一認定機構を指定
 
2022(令和4)年5月1日
愛玩動物看護師法の施行

 なお、愛玩動物看護師の英語表記は「the Veterinary Nurses for Companion Animals (VNCA)」(環境省仮訳)となるようです。

 この「愛玩動物看護師」の所管は、環境省自然環境局総務課動物愛護管理室のほか、農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課小動物獣医療班となっています。

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